インターンの重要性
アメリカの学生の間では、不景気の影響による就職難が本格的に広がりを見せています。国内で就職できないがために、海外へと飛び出す学生も珍しくありません。
インターンシップは、そこで最も注目を集めている就職活動のひとつとなります。インターンシップを経て、実践的な職歴を持つことが、他のライバルに差をつけるポイントとなるのです。
インターンシップを始める
インターンシップを始めるにあたって、2種類の方法が考えられます。まず、自分の学校で、就職を斡旋している部署を訪ねて、インターンシップの案件がないか相談する方法です。
所属する学校を通してインターンシップを行うと、担当者と相談しながらインターンシップ先を決めることができるので、自分のキャリアプランを客観的に考えることもできるでしょう。コネが無ければ就くことのできない大きなインターンシップもあるかもしれません。
また、相談できる人間が増えるので、インターンシップで問題や悩みを抱えたときも安心できます。例えば職場でのハラスメントや、インターンシップ中、本当に自分に合ったインターンシップだったのか迷った時など、すぐに学校へ戻って、担当者に相談することができ、対策を講じることができます。
もうひとつは自分でインターンシップを探して、自分で申し込みをする方法です。憧れの企業があれば、直接人事部に問い合わせてインターンとして雇ってもらうということもアメリカでは珍しくありません。
学校にないインターンシップも自分の行動力次第で掴むことができるので、ある程度自分のキャリアを意識できている人向けと言えるかもしれません。あるいは、日本ではインターンシップがあまり普及していないので、学校の規模によっては紹介してもらえないかもしれませんので、その場合は自分で探すよりほかありません。
インターンシップについて自分の意見をまとめる
インターンシップを行うにあたって、何を目的にするのかを考えることはとても大事です。自分が学校で学んできた専門分野で、さらに実践的な経験を積むことはとても大事です。
一方で、自分が経験したことのないことを開拓する精神も必要です。特に就職してからは様々な制限がどうしても出てくるため、インターンシップは自分がしたいと思うことにじっくり取り組み、自分の本当にやりたいことを追求する最後の大きなチャンスとなるかもしれません。
企業によってはインターンのやる気などあまり気にしないところもあります。自分のインターンシップに費やす時間や労力を考えて、見返りをきっちり得るために、自分の目的をしっかりと捉え、積極的に取り組むことが大事です。
その点で、有給のインターンシップを選ぶか、無給のインターンシップを選ぶかは大きな問題です。給与が発生するインターンシップはわずかしかありません。有給のものを選べば、自分の生活を支えるのも楽になりますし、達成感もあります。
しかし、有給のものばかりを優先していると、貴重なインターンシップの機会を逃すことにも繋がります。インターンシップの報酬は、キャリアプランに直結するものですから、就職後も見据えた、長期的な視野で考えなくてはいけません。
インターンシップの期間も良く考えましょう。最低3ヶ月、通常6ヶ月が理想的と言われていますが、それぞれのキャリアプランにもよります。短期でたくさんのインターンシップを経験したいという人ももちろんいるでしょう。問題は自分の目的と、インターンシップの細かな条件をきっちり確認しておくことです。
企業によってはきっちり決められた期間でインターンシップを終えるところもあります。一方で、学校の期間中も可能な範囲で雇ってくれるところもあります。職場での自分の働き次第で期間を伸ばしてくれることも少なくありません。
長期間働けば、卒業後そのまま雇ってくれるところもありますが、インターンだけで他の企業の紹介もしてくれないところもありますので、じっくり様子をみる必要もあります。
総合的に考える
いろいろな自分の考えを明確化できたら、興味のあるインターンシップを一度一覧に書き出してみましょう。通常、アメリカの学生はインターンシップひとつを選ぶのに最低10社に申し込みを行います。
競争が熾烈なのもありますが、できるだけ多くの選択肢を得て、その中から最善の一手を選ぶためです。競争に関しては、特に夏になれば生徒からのインターンシップ申込数が2倍に増えるといいますので、良いインターンシップを得るためには、もっと申し込みを行う覚悟がいるかもしれません。
どこに申し込みするかを決めたら、必要書類と納期を先に確認し、遅れないように準備します。履歴書作成や面接のことなどで悩みがあれば、学校の就職担当の職員などに相談すると良いでしょう。
差をつけるために
面接のあとには一社一社感謝状を送るようにしましょう。そのために、面接の時に名刺をもらってきちんと確認しておくことが大事です。
理想的なのは面接後2営業日以内に手紙を出すことです。手書きでなくても、メールでも構いませんが、ビジネス用のメールアドレスにきっちりした書面で送りましょう。携帯メールも軽すぎるので好ましくありません。
また、電話は丁寧な印象ですが、面接のお礼には過ぎるところがありますので、相手の時間を割かない書面で終わらせておくだけで十分です。
インターンシップを行うときは、心を広くもって、失敗を恐れず、いろいろなことに挑戦しましょう。初めてのことも多いので、失敗したり、勝手が分からないことがあるのも当然です。そもそもそれを学ぶためにインターンシップを行うのです。
評価を気にせず、貪欲に学校では得られないことを学ぶことが将来のキャリアの実りに繋がります。インターンシップ先で築く人脈もとても大事です。仕事だけにとらわれず、人付き合いも積極的に行うようにしましょう。
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