インターンシップの経験がないために…
サクラメントビーという企業で2年間仕事をした後、常勤社員の座に立候補した人物がいます。名前をサム・エイミックといいます。しかし、彼の自信とは裏腹に、その申請は勤め先から拒否されます。
サムさんは2年間もの間この企業から給与をもらい、働き続けてきました。しかし企業はインターンシップで経験を積んだ履歴書が無い限り、彼を常勤として雇うことはできないと言ったそうです。
「企業の中で人事に関する意志決定権を持っている人物が、僕を雇えるという考えを持ったはずだったんだ。でもそうじゃなかった。」
と、サムさんは語ります。
「ここはサクラメントビー。新聞を発行する企業。つまり、きっちりした経歴が無いと誰も雇えないんだ。」
キャリアが行き詰まってしまった人を助けるイベント
このような事態に学生が陥ることを避けるため、サック・ステイト・キャリア・センターは、今月2日に初めて、インターンシップを行う企業を集めて会議を行いました。その目的は、学生がインターンシップを探す手助けをし、実際の雇用へと結び付けることです。
キャリア・センターはすでに、アップルなどの代表的な企業数社の確認を済ませていると言います。キャリア・センターでインターンシップを管理している、マクギーさんは、参加企業はインターンシップを探す学生達のために、質疑応答に応じてくれると話します。
彼女によれば、この質疑応答を通じて、各企業が雇用者側から見た成功するインターンシップのコツなどを教えてくれるそうです。
インターンシップで変わるサムさんの体験
サムさんは今の仕事を始める以前にインターンシップを経験していなかったため、後々インターンシップに応募することが難しくなったと話しています。苦労して探し続けた結果、彼はストックトン・レコードという新聞社のインターンシップに受かりました。
サムさんによれば、このインターンシップで時給8.50ドル(日本円でおよそ750円)の給与を得ることができるそうです。ガス代を払えるぎりぎりの金額だと彼は話します。
「経済的な観点からすれば犠牲だけど、そこで得られる経験はそれだけ価値があるからね。」
と、彼は付け加えます。
それだけの価値があるとは、つまり、自分がやりたい仕事をしている人々と一緒に仕事ができるということです。加えて、職業訓練も受けることができます。このことは、彼の仕事に関する将来の見通しを明るくしたようです。
「僕は毎日働いてた。そこで、これこそ、これから僕が来る日も来る日も行う仕事だって思ったんだ。僕には挑戦だったけど、とても楽しかったよ。」
経験を得るほど、人はうまくやっていけるようになると、彼は話します。
「例えインターンシップの経験を積んでも、サクラメントビーに戻ることを考えると不安になっていたんだ。自分より経験を積んだ同僚に引け目を感じていたから、自分を雇っている企業の目が怖かったんだよ。」
Internships give students upper hand