インターンシップに明け暮れる学生たち
就職難もあって、インターンシップは、大手企業での仕事や憧れの大都市での生活を手に入れるきっかけになりつつあります。インターンを雇い、少ないながらに給与を支払う立場なら、インターンの中にも色々な人間がいることにすぐ気付くはずです。
インターンを大きく分類するなら2種類です。決定的な違いは、インターンである理由があるかどうかです。
タイプ1
インターンプログラムの計画の中で忠実に仕事をこなし、きちんと学習するのがタイプ1の特徴です。インターンでありながら、きちんと会社の中の歯車のひとつとして機能します。典型的なタイプ1は、朝一番に職場に到着し、一番最後に職場を去ります。
昇給の提案を受けることがあり、だいたいインターンシップ終了後に正規雇用の座を与えられます。
タイプ2
対して、タイプ2は往々にしてコネを駆使してインターンの座を獲得しています。すでに人脈ができているため、実質的な存在価値が希薄になりがちです。
交流もするし、学習もそれなりにするでしょう。しかし、具体的に大きな課題を与えられたり、生産的な仕事をこなしたりすることがありません。つまるところ、特に何もしないのです。
タイプ2の典型的な言動例
タイプ2の思考は、タイプ1と違って、インターンシップの時間をいかに潰すかに埋め尽くされる傾向があります。ネットサーフィンに繰り出し、ソーシャルネットワーキングサービスで友達に声をかけようにも、それらのサイトがブロックされていることにすぐ気付きます。
それからメッセンジャーやYoutubeといった古典的な手法でなんとか我慢しようとします。しかし、ビジネス色の強いLinkedInのサービスはブロックされていないと気が付くと、すぐに自分のプロフィールを職場で更新し始めます。
さらにフォーラムにも発言を投稿。他のタイプ2のインターンとメールのやり取りをし、この仕事がどれだけ退屈であるかという気持ちを共有しようとします。
タイプ2に遭遇したら
自分がタイプ2の上司になっても、タイプ2が怠惰で、鈍いことを罵ろうとしないことです。どのようなインターンに遭遇しても、助け舟を常に出して、よく面倒を見てあげるように努めましょう。
しかし、甘やかすだけでなく、仕事の責任を理解させること、また能力を発揮できる機会を与えることも大事です。
重要なことは何かというと、「世の中意外と狭い」ということです。ましてや相手は、自分と同じ進路を希望して同じ企業にいるのです。今はインターンと上司の関係でも、次に会うときはどのような関係になっているかわかりません。
もしかしたら仕事の依頼人かもしれませんし、同僚になるかもしれません。2~3年後には、転職で自分の面接官となることだってあるのです。胡麻を摺る必要はありませんが、公正に、人当たり良く接することは決して自分の不利益にはなりません。
The Two Interns At the Next Desk