無表情な被告
入居者3人の命を奪った綾瀬市の知的障害者施設「ハイムひまわり」放火事件で現住建造物等放火罪に問われた志村桂子被告(65)に対し、
横浜地裁は懲役12年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。木口信之裁判長は判決理由で「7人が居住する建物に深夜に火を放った危険極まりない犯行」と指摘。「所有者である自分がないがしろにされたと思い込み、我慢ならないという思いを募らせた。動機や経緯に酌むべき事情はない」と述べたが、志村被告は無表情なままだった。
世話好きな一面も
志村被告は入居者の世話をするなど、地元ではボランティア活動に打ち込む女性として知られ、減刑を求める約1300名の署名が集まった。署名した人の中には「(志村被告)は悪い人じゃない」と話す者もいた。
動機は不明
動機は分かってないが、弁護側は「被告は夢遊状態で、少なくとも心神耗弱状態だった」と主張しているが、裁判では「神経症レベルの抑うつ状態だったとは認められるが、犯行に直接的に大きな影響は与えていない」として責任能力を認めたいる。