ついに1万人を超えるインターンシップも
アメリカ、ミシガン州のIntern in Michiganというウェブサイトが注目を集めています。このウェブサイトは、インターンシップ情報を掲載する情報サイトで、ミシガン州の大学に通う大学生と、インターンシップを行う地元企業を対象にサービスを提供しています。また、サービスは無料で利用することができます。
サービス開始から2年目にして、このウェブサイトで取り扱ったインターンシップの中には、すでに応募者が1万人を超えるものが現れるなど、なおも急速にサービスは成長し続けています。
州の経済を支える重要な若い働き手が外へと流出するのを防ぐため、ミシガン州では、これまでも様々な対策が練られてきました。今回のIntern in Michiganの成功は、その積み重ねによるところも大きかったのかもしれません。
今後の展望
2年目に突入する今年、Intern in Michiganは2つのことに重点を置いてサービスを展開していくと発表しています。1つ目は、学生が参加できる企画を増やすこと。2つ目はウェブサイトの技術向上を図ることです。
これまでは地元地域に働き手を残すことを目的としていましたが、今年からはさらに、卒業を控えたより若い世代の就職活動を意識したサービス展開もしていくということです。そのために、地元企業の魅力を、さらに若い世代に知ってもらう工夫をしていくと言います。
Intern in Michiganでディレクターを務めるブリタニーさんは、
「インターンシップは優秀な人材を集める実際的な企業戦略です。」
と、コメントしています。
このウェブサイトはデトロイトの中小企業が集まって結成したDetroit Regional Chamberが運営しているもので、登録している企業はおよそ900程度、掲載されるインターンシップは常時500以上にのぼります。冒頭で述べたように、1万人を超える学生の注目を集めています。
サービスの提供はまだまだ始まったばかり。Intern in Michiganでは、今後この1年でソフトウェアのアップグレードを積み重ね、登録企業ごとに、企業情報やインターンシップの内容説明を掲載する個別のページを用意するなどのサービスの向上を目指しているということです。
このことで、企業側にも簡単にウェブサイトを利用してほしいという狙いがあるようです。
「この5年間で250,00のインターンシップを扱うことを目標にしています。」
と、ブリタニーさんは説明してます。
さらに並行プログラムでサービスを強化していく
Intern in Michiganの運営組織は、さらにこの春からD.E.T.と呼ばれる新しいプログラムにも着手しています。D.E.T.は「Discover(発見)」「Engage(契約)」「Transform(変化)」のそれぞれの語のイニシャルから名付けられています。
このプログラムから学生は、ミシガン州、特にデトロイトが、なぜインターンにとって就職に最適の場所なのかということを学ぶことができます。地元の情報や地域社会への理解を学生に促す一方で、それぞれのインターンの職種に合わせて、職場の枠にとらわれないネットワーク構築を手助けする試みも行われています。
アメリカではすでにインターンシップは厳しい就職難を乗り越えるために必要不可欠なものとなっています。今回のように地域社会や行政にも影響を与える状況を見ると、ますますその重要性が浮き彫りになります。
Intern in MichiganIntern in Michigan site attracts 10,000 students; more growth ahead