気になる資金の出所と予算の管理
エドワーズさんとヘルテル-フェルナンデスさんが提唱した、政府が低所得層の学生のインターンシップを支援する案では、年間5億ドルで、最高10万人を支援することができます。
この案の資金源は2つです。高等教育機関に対する現行の租税支出を強化。加えて、寄付事業や裕福な家庭に利益を独占される事業によって非課税となっている学校数を制限します。
理想では、エドワーズさんとヘルテル-フェルナンデスさんは、このインターンシップ基金や参加学生を管理するのは、既存の連邦機関が好ましいと話します。基金を受け取る低所得層の居る学校へ、学生の数を元に基金を渡すのです。
夏の3ヶ月間のインターンシップなら3,500ドル(日本円でおよそ32万円)、6ヶ月間のインターンシップなら7,000ドル(日本円でおよそ64.8万円)受け取ることができます。また、インターンシップが行われる場所によっては、追加で1,000ドル(日本円でおよそ9万円)の住宅費を受け取ることもできます。
経済的な支援に加え、インターンシップを行う学生の訓練の質を向上することも可能です。インターンシップ情報を全て集めた集中型のデータベースを作れば、学生にも、今回の計画にとっても利益はあると2人は話します。
さらにインターンシッププログラムの向上も狙う
また、別途500万ドル(日本円でおよそ4.6億円)の資金を連邦政府や州政府で用意し、各プログラムを競わせる賞を開催します。主要な無給インターンは政府によるものが多いため、この賞を通じて、インターンシッププログラムを改革していこうというのです。
2人は、最終的に、利益のために無給インターンを雇うという、厳しい施策に出る企業にも言及しました。この行為は違法ではありますが、すでに一般的となっています。
「学生のインターンシップを保障する今回の案は、インターンを無給の従業員代わりに悪用する企業の特定と処罰をする労働省の連動した努力がなければ、失敗に終わりかねません。」
と、今回の提案書にも記されています。
最終的に、エドワーズさんとヘルテル-フェルナンデスさんは、自分たちが歩んできた道のりを、もっと多くの学生にも歩んで欲しいと望んでいます。なぜなら、ヘルテル-フェルナンデスさんが言うように、インターンシップ中に経済的な支援が無ければ、「今研究施設で働いている自分は絶対存在しなかった」からです。

The Demise of the Unpaid Internship?
http://www.campusprogress.org/fieldreport/5246/the-demise-of-the-unpaid-internship