憧れの都市で生活する!
大学進学や就職というタイミングで、憧れの町へ移り住みたいという人は結構多いのではないでしょうか?アメリカではインターンシップが盛んなので、大学在学中のインターンシップを利用して、大都市の一時的な独り暮らしを満喫すると言うことも多いようです。
ニューヨークは特に、アメリカ人と言わず、世界中の人々のあこがれの地です。洗練された町に住み、大企業に勤め、人生の成功をつかんでみたいという人はたくさんいます。
ニューヨークのインターンシップを見事つかんだ、コネチカット州の学生の体験談を見てみましょう。
コネチカット州出身の大学生の体験談
私は印刷メディアのジャーナリズムを専攻する通信学科の学生で、現在3年生です。週に2回、ニューヨークへ通っています。
このインターンシップを最初に受けたとき、不安でいっぱいだったのを覚えています。なんといっても時間の制限が厳しかったし、何より、自分がニューヨークのことを何も知らなかったからです。
インターンシップを始める以前に、地下鉄に独りで乗ったことはありませんでした。地下鉄の路線図を買い、通勤路を確認しました。車両を乗り降りするたくさんの人の流れにうまくついて行けるか、不安に思っていたからです。
今日で、88時間の勤務時間を終えました。勤め先はThe Knotという結婚情報誌の編集部です。
私の肩書きは「編集者研修生」でした。つまり、原稿を印刷したり、記事のチェックを行ったり、何時間も取材に費やしたり…。私は、写真撮影をはじめとした、何から何まで、編集者が必要としていることの橋渡しをする役割を担っています。
でも、勤務初日、私は自分の仕事を見て、気力を失ってしまいました。その仕事は、それまで発行された雑誌のバックナンバーを保管している倉庫の整理を行うことでした。保管されていたのは、創刊号から、アメリカ中の17地域で販売された地方版、さらにはThe NestやThe Bumpといった姉妹雑誌までありました。
初日にして、私は仕事にハイヒールを履いていってはいけないと学びました。スエットパンツからフォーマルなスーツへ着替え、毎朝5時半に起き、2時間の通勤時間の準備を行い、メイクをする新しい習慣は、私にとってつらい変化でした。
1日の終わりに電車に乗って、あたりを見渡すと、ほかの誰もが同じ8時間を過ごしているように見えます。だから「どうしてこの人たちは毎朝、何年もこんなことを繰り返しているんだろう?」と、考えるんです。「iPodに映画でも入れて持ち歩けばよいのに」って、思います。
仕事を終えて職場を去るとき、地下鉄の最寄り駅まで7ブロわき上がってくるのを感じます。これはすごいチャンスだって自分に言い聞かせて、自宅へ向かう電車に乗り込みます。
一体どれだけの経済的価値があるか?
インターンシップと言えば、いつでも頭をもたげるのがお金の問題。今回の経済的負担を分かりやすい例でご紹介します。
今回の体験談を語った大学生が居たのはコネチカット州。ニューヘイブンにあるユニオンステーション(終着および始発駅)からグランド・セントラル駅まで、ラッシュ時に移動しようとすると、往復で37ドル(およそ3500円)かかります。
加えて、ニューヘイブンで駐車場を利用すると1時間1ドル。1日で11ドルかかります。もし、職場がグランド・セントラル駅から徒歩の範囲に無ければ、メトロカードを購入しなければいけません。
地下鉄はどの時間に利用しても一律2.25ドルです。それだけニューヨークのインターンシップには価値があるということですね。

Confessions of an NYC intern
http://www.quchronicle.com/2010/03/confessions-of-an-nyc-intern/