先住民の問題も
オーストラリアにおける先住民の割合は全体の2.5%です。そのうち先住民の医師の割合は、総数に対して1%以下。アボリジニやトレス海峡諸島の先住民たちは、もっと医療を学べる学校が必要だと訴えています。
先住民の医師と言えば、精神科医が1人、産科医が1人、そして外科医が1人働いているだけです。眼科医と小児科医に至っては存在しません。
先住民を取り巻く医療の現状
先住民たちは、今回の医学研修の機会を増やすという対策の発表を喜んでいます。しかし、先住民の医師や専門家にも対策が講じられてしかるべきと話します。
「今現在、先住民で医療に携わっている人間は140名ほどいたはずです。ほんの数人の例外を除いて、全員が現在研修中です。昔に比べれば、随分と数を伸ばしてきました。」
「最初のアボリジニの医師が誕生したのは、今から20年と少し前の話です。今との相違点に注目してみると、たくさんのアボリジニの医師が社会の中で活動していることが分かります。」
「オーストラリアの主流と同じ勢力になるべく、立ち上がろうとしています。そのためには大体900人の医師が必要です。」
先住民の患者は、やはり、同じ民族の医師に診てもらう方が、より大きな安心感を得ます。
「私が提唱していた問題を理解してくれる人が現れたことで、私も自分の考えに確信が持てるようになりました。」
「だから、アボリジニ出身の医師が訓練を受けて働くということがとても大事なのです。」

Medical students still without internships
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/03/17/2848879.htm?section=justin