就職目前のインターンシップでは遅い?
海外では、インターンシップが直接就職につながります。通常インターンシップを行うのは、大学3年生や4年生といった、卒業を間近に控えた学生たちです。
しかし、不景気による就職難が蔓延している今日、日本の就職活動開始時期がどんどん早まっているように、インターンシップに参加する学生の年齢もどんどん若年化しています。
これは、インターンシップを数多くこなすだけ、職歴が豪華になり、人脈も増え、就職のチャンスが広がるからです。さらに最近は、数や年齢という問題ではなく、より中身の充実したインターンシップをしようと意欲的になる学生も増えてきました。
アメリカの学生の体験談
アメリカ、マサチューセッツ州ケープコッドの野球リーグでインターンシップを経験することは、地元の学生にとって良い夏の経験となるでしょう。それも様々な面でです。
「たくさんのテーブルをセットアップして、チームがすべきことを手伝います。」
と、話すのはケイティ・レニーさん。彼女は大学2年目に、インターンとして地元に帰り、地域のアマチュア野球チームであるフォルマス・コモドールズのインターンとして働きます。
今回、彼女は少し違った役割を任されました。
「もっとリーダー格の仕事をしたかったんです。」
と、彼女は言います。彼女は政治学を専攻する、ノースイースタン大学の2年生。
彼女は、今回のインターンシップで他のインターンを先導する存在となるかもしれません。大学2年のインターンでありながら、インターンのグループをまとめる立場にあるからです。
「私の仕事は、チームの宣伝事業が円滑に行われているかどうか確認することや、テントがきちんと揃えられていること、スタッフが揃っていることを確認し、チームのみんながもっと地域に溶け込めるようにすることです。」
レニーさんは「Kappa Kappa Gamma」という女学生が集まる社交グループに属し、ノースイースタン大学の慈善活動を担当する代表も務めています。今回のインターンシップで今まで経験したことのない仕事ができれば、自分が得るものも大きいだろうと話します。
ノースフォルマス出身のレニーさんと彼女の兄弟は、幼い頃よくチームのキャンプを訪れていました。彼女が言うには、選手に駆け寄り、サインをもらうことは簡単だったそうです。
「もっといろんな人にケープリーグを見てもらって、こんなにも友好的だということを知ってもらいたいんです。おもしろい野球をタダで見られるし、子供も簡単に選手と交流できます。」
「それに、地域にも我々を支えて欲しいんです。そうすることで、我々もチームを支えることができます。」
正門に人員を配置することから、50%の確率で当選する慈善くじの手配、さらにはフィールド上のプロモーション活動まで、彼女の仕事はシーズン中ずっと続きます。
すでに成果を上げ始めている
レニーさんは今回のインターンシップを、プロスポーツの分野で働きたいという、自分の就職目標を達成する手段としてみています。
「ノースイースタン大学で、野球コーチに今回のインターンシップのことを話したんです。そうしたら褒められました。彼は、これがすごく意味のあることで、それだけ価値のあることを苦労して手に入れていると言ってくれました。」
彼女の希望する仕事へつながる道は徐々に拓かれつつあります。彼女はすでにスポーツ専門チャンネル、ESPNのスポーツコメンテーターであるピーター・ガモンズと、プロアスリートのエージェントであるスコット・ボラスに会っています。
「たくさんの、魅力的な人脈を作ることができるんです。このチャンスは、普通にしていてはつかむことができなかったものです。」

Sophomore taking senior leadership role
http://www.wickedlocal.com/bourne/sports/x1336920939/Sophomore-taking-senior-leadership-role