
20年以上の長きに渡り、100人を超える人々の葬儀を無償で行ってきた人物をAFP通信が取材、世界に配信した。
ボランティアで旅立ちをサポート
シンガポールで葬儀会社を営むRoland Tay氏は、これまで数多くの葬儀を無償で行ってきた。シンガポールでは、平均的な葬儀費用は3,500ドルほどだが、貧しいため費用をまかなえないケースが多々あるという。
Tay氏がこれまで見送ってきたのは、貧困に苦しみながら亡くなった人、家族との縁が切れてしまい、孤独なまま亡くなった人、外国人労働者、処刑された死刑囚…などだ。Tay氏は宗教・国籍に関係なく、様々な事情を抱えた人々の葬儀を無償で請け負ってきた。
2005年には、バラバラ殺人事件の被害者の葬儀を担当。ご遺体を元に戻し、美しく整えるため懸命に努力したという。そんな直向な姿勢から、Tay氏は地元でも有名な人物となった。
Tay氏はさらに、故人だけでなく遺族のサポートをすることもある。以前、借金を苦に自殺した男性の遺族のために、社会に広く呼びかけ寄付を募る活動を行った。その際は、わずか5日間で50万シンガポールドルも募金が集まったという。

AFP NEWS
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